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特許から見る各固体水素素材の違い①

特許番号:特許第4472022号
発明の名称:水素ガス含有炭酸カルシウム及びその製造方法
特許出願:2009年12月 特許登録:2010年3月
研究:2007年~

・概要:
水素ガスを体内に取り入れ、生体に対して有害なフリーラジカルと水素ガスとを反応させて疾病の改善をはかろうとする試みがなされている。水素ガスはフリーラジカルであるヒドロキシラジカルと反応して、生体に対して無害な水を生成することは良く知られている。以下の式(1)で示すように、ヒドロキシラジカルは水素原子が持つプロトンと電子を供与されて水となり無毒化される。

H₂+2・OH → 2H₂O ・・・式(1)

非特許文献1および2には、水素ガスを血中に導入する場合、水素ガスは脳まで到達し、脳内の虚血・再灌流時の活性酸素による様々な弊害を改善することが記載されている。しかし、活性酸素と反応するまでの間に水素ガスが消失ないし大部分が消費されてしまうことがある。そのため、上記弊害を改善する目的を達成することが困難となることもある。